文化祭さゆみん

日本の海には越前クラゲしかいなくなった。 
津軽海峡から東海地方にまで南下してきている。 
そして南の海からは二酸化炭素を出す変な植物プランクトンがいっぱい 
日本の海にやってきて本当に魚の棲めない海になってしまった。 
だからカモメもいなくなった。 
そして他にも何かいっぱいいなくなってきていると思う。 
それはいずれ、途轍もない怖い形となって私たちに帰ってくるはず。 

20世紀の著しい近代化・工業化で化石燃料を燃やしすぎて 
大量の二酸化炭素を大気中に放出した結果、どんどん地球を暖かくしてしまった。 
南極の氷が溶け出し海面上昇・海面膨張をきたし 
小さな島が沈んでしまい、海岸を浸食し、洪水や旱魃などの災害が増え 
日本では台風が集中し、豪雨が増え、農作物が育たなくなり 
今までいなかった害虫の被害も増え、熱帯地方の病気も発生した。 
温暖化が世界中で深刻な被害をもたらしてしまった。 
地球が狂ってしまった。 

地球は、46億年という気の遠くなるような歳月をかけて 
ようやくこの広大な宇宙の中で唯一かもしれない、人間が住める環境の星を創ってきたのに 
私たちは自らの手で、長い地球の歴史からしてみればほんの瞬き程度の時間で 
全てをぶっ壊そうとしている。 

それにしてもなぜ、こんな地球にしてしまったの? 
なぜこんな日本にしてしまったの? 
誰のせいなんですか?

さゆみんの最後の長セリフ。素晴らしすぎて会場全体が泣いた。